5月8日「まちで暮らすネットワーク~地域生活支援部会~」実施報告
- 保土ケ谷区障害者地域自立支援協議会
- 5月23日
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「まちで暮らすネットワーク~地域生活支援部会~」の今年度初回の部会を、5月8日に保土ケ谷区役所にて開催いたしました。今回は、強度行動障害の状態にある方を県内の入所施設から地域のグループホームで受け入れた事例を題材に、地域では支援が難しいとされてきた方の生活をどのように支えることができるかを、グループに分かれて話し合いました。
今回この事例を題材にした経緯には、昨年、知的障害の息子を父が殺害し有罪判決が下った事件があります。千葉県で発生した事件でしたが、神奈川県の中井やまゆり園に短期入所を繰り返していたことがわかっています。こうした事件を繰り返さないために地域でどのような努力ができるだろうかという問いが、今回の事例検討の開催に至りました。
今回は地域で実際に支援されている方だけでなく、二次相談機関や重度訪問介護、在宅医療相談室など、多様な分野からご参加いただきました。また、自閉症協会や発達障害啓発団体から当事者ご家族にもお越しいただき、それぞれのお立場から様々なご意見を伺うことができました。
地域移行を実施する前に、入所側と地域側双方のアセスメントを綿密にすり合わせることや、地域側で入所施設での実践やノウハウを学ぶ機会を作ることなどが必要では、といった意見が出されました。
また支援の実際の場以外でも、地域生活の実態を理解できる場や機会を作っていくこと、地域生活支援拠点の整備の枠組みの中で人材育成を進めること、既存の福祉サービスの隙間を埋めるためにも支援者間連携(ネットワーク作り)が必要であることなど、より広い視点での意見も多く聞かれました。当事者ご家族からは、予防の視点で児童期から介入が必要なこと、入所させることにも葛藤があり地域移行を目指す気持ちは変わらないことなどのご意見を伺いました。
今回いただいたご意見をもとに、自立支援協議会や当部会としてどのような取り組みに発展させられるか、今後当部会の事務局にて協議してまいります。
またご参加いただいた皆様におかれましても、今回の部会を通して、新たな支援者間のネットワーク作りや知見の獲得につながりましたら幸いです。今後ともどうぞお気軽にご参加いただければと思います。
次回の部会は7月10日、グループホームスタッフ交流会を予定しています。どうぞよろしくお願いいたします。
「まちで暮らすネットワーク~地域生活支援部会~」事務局
