「ピアサポートを活かして(出張あかね工房の開催)」
2024/12/05
区精神netの分科会活動である「ほどほどの会」では、精神科病院に入院中の患者さんの地域移行に向けた取り組みを行っております。その活動の一環として、9月17日(火)に常盤台病院にて「出張あかね工房」を開催致しました。参加者は入院患者14名、職員3名、ほどほどの会メンバー3名、総勢20名でした。
「出張あかね工房」とは、入院中の患者さんの退院支援の一環として、今後地域で暮らすことへの不安を払拭するための支援策の一つです。今回は、日中の活動の場である「就労継続支援B型事業所あかね工房」に通所されているピアメンバー(当事者)2名より、退院から今日に至るまでの体験談をインタビュー形式でお話し頂きました。
アットホームな雰囲気な中お話し頂いた内容は、「退院時に不安や困ったことは?」、「今はどのような生活ですか?」、「あなたにとってあかね工房はどんなところ?」、「今後の目標や夢は?」でした。
ピアメンバーの2名からのお話販売の合間には会計担当の生徒さん方とお話もして交流ができました。
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退院が決まった時は、住まいのこと、お金のこと、日中の居場所のことなど不安がたくさんあったが、支援者に相談することで、一つひとつ解決できたこと
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日中、あかね工房で過ごすことで、同じ生活リズムで過ごせているという安心感や、作業をしながら新しいコミュニティ、仲間が出来て今は楽しい!
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今後の目標や夢は「就労をして一人暮らしをしたい」や「安定している今の生活を長く継続していきたい」
対談終了後には入院患者の皆さんから沢山の質問が飛び交い、とても有意義な時間を過ごせたと思っています。
これからも、地域移行に向けて一歩踏み出すきっかけづくりを、病院と共同で創っていきたいと強く実感致しました。
最後に、参加された方々の所感をご覧下さい。
●参加された患者さんの声
「一生懸命やられていて自分にもできるかもと勇気がでました」
「明るい希望が見えました」
「不安が和らぎました」
「近いうちに退院予定なので励みになった」
「機会があったら作業所に行ってみたい」
●参加された職員の声
「ピアの方のお話が素晴らしかった。もっと多くの患者様にお話を聞いてもらいたい」
「疑問点を直接聞く機会が持ててとても意味のある時間だった」
●体験談をお話されたピアの方の声
「緊張して上手に話せなかったがとても良い経験になった。楽しかった」
「私たちの話を聞いて不安が和らいだと言ってくれて嬉しかった」
「私の経験が誰かの役に立つことを知り嬉しかった。自信になった」