保土ケ谷区地域作業所等連絡会研修部 主催
第2回地域支えあい研修 報告
2025/04/04
令和7年3月10日(月)に、保土ケ谷公会堂にて令和6年度第2回地域支えあい研修が開催されました。
今回の研修では、NPO法人きてん「障害者地域活動ホームほどがや希望の家」総務部長の島田直樹氏を講師としてお招きし、保土ケ谷区障害者地域自立支援協議会の防災部会が中心となって取り組んでいる「被災地障害者センター横浜ほどがや」と被災地における障害者支援についてお話をいただきました。
最初にお話しいただいたセンター設立までの経緯については、過去の福島や熊本、能登での被災地支援の経験をもとに、そうした過去の事例と比較した際に考え得る保土ケ谷区における被害の予想などについてお話をしていただきました。南相馬市(福島県)の10倍規模の人口を抱える保土ケ谷区であのような震災が起きたらと考えると、事前の枠組み作りや準備がいかに必要かを改めて感じさせられました。
その後に話された「被災地障害者センター」とはどのような役割を求められるものなのか、またどのような機能を果たすべきなのかといった内容では、阪神淡路大震災や熊本地震で実際に開設された「被災地障害者センター」のお話から、ある程度具体的に必要とされる準備や、我々が為すべきことが見えた様に思います。
その後、様々な事業所の職員の方達6名から、実際に被災地支援のボランティアに参加した際の体験談を現地で撮った写真や動画と共にお話をいただきました。アスファルトがひび割れたままになっている大通り、倒壊したビル、様々な家財道具が倒れたままの台所などの映像とともに語られる「生のお話」は、行政からの報告とも、TVニュースから伝えられる情報とも異なる「リアルさ」が感じられました。ただ、悲惨さだけが伝えられたのではなく、ともに参加した支援者の方々との交流や支援した方から受けた感謝の言葉など、とても前向きになれるお話もたくさんしていただけました。
今回の研修会では、被災地支援の貴重な体験談をお聞きするため、グループワークをしない形での研修会とさせていただきましたが、アンケートでは「実際に被災地に赴いた方からの体験談が聞けて良かった」との感想を多く頂くことができました。ただ、「グループワークで意見交換をしたかった」「自分たちが被災した際に出来る事について討論したかった」など、グループワークを希望される感想も複数届いており、こうした様々なご意見・ご感想をもとに次回の研修会はより良いものにしていけたらと思っております。
最後に、支えあい研修では“顔の見える関係づくり”を目的としています。
「自分の事業所でこんな問題があるな…研修で会ったあの人に聞いてみようかな…」と、支えあい研修を通して、各事業所・関係機関のつながりができるよう、今後も取り組んでまいります。また、今年の6月に令和7年度第1回地域支えあい研修を開催予定となっております。詳細は決定次第、お知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
保土ケ谷区地域作業所等連絡会 研修部
NPO法人きてん 障害者地域活動ホームほどがや希望の家 佐藤雄太



