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「地域と病院の協働活動」

2024/06/21

 区精神netの分科会活動である「ほどほどの会」では、精神科病院に入院中の患者様の地域移行に向けた取り組みをおこなっております。その活動の一環として、5月28日(火)に保土ヶ谷区役所で開催された精神障害者生活教室(たんぽぽ会)に当院入院中の患者様4名を参加させて頂きました。

 同教室は社会参加の促進や交流を支援する目的で毎週火曜日に保土ヶ谷区役所内で実施されている事業であり、地域の利用者に混ざり、塗り絵のレクリエーションを体験しました。

 用意された複数の絵柄から好きな絵を選び約1時間、各々白い用紙に色をつけていきました。どの方も集中して取り組んでおり、あっという間に時間が過ぎていった事と思います。区精神net部会で取り組んでいる地域と病院の協働活動の一環として地域利用者の日中活動場所に一緒になって参加出来、とても意味のある時間でした。地域の活動に参加する事により患者様の退院意欲の喚起や意識を外に向けていくための動機付け、普段と異なる環境の体験など目的が複数あり、実際に地域の方々と直接関わる事が出来る、地域で生活する事へのイメージ作りに繋がるといったところにも参加の意義を感じております。

実際に参加した患者様からは「楽しかった、また次回も参加したい」、「他にどんなプログラムがあるのか興味がある」、「知らない人がいっぱいで緊張したが、地域での生活が少しイメージ出来た」といった感想が聞かれました。私自身、間近で様子を見させてもらい、1つの事にとても真剣に取り組んでいる姿や地域の方と笑顔で話をしている様子が見られ、病院内では知る事のなかった患者様の新しい一面に気づく事が出来ました。また、地域と連携を図り支援を行っていく事の大切さを改めて学び、今後の支援に役立てていきたいと考えています。

最後に患者様が実際に作成された塗り絵をご紹介させて頂きます。丁寧できれいな色合いの作品をぜひご覧ください。

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